株式会社国際協力銀行2018年度
新卒採用情報

PROJECT

JBICのプロジェクト

Project 01

フリーポートLNGプロジェクトの
LNG輸送船調達に対する
プロジェクトファイナンス

OUTLINE

プロジェクトのアウトライン

JBICは2015年9月、中部電力㈱と日本郵船㈱が50%ずつ出資する特別目的会社(SPC)との間で、プロジェクトファイナンス(PF)による2件の貸付契約に調印。また同日、中部電力と㈱商船三井が50%ずつ出資するSPCとも2件のPFによる貸付契約を締結しました。本融資は、中部電力などが参画する米国の「フリーポートLNG(液化天然ガス)プロジェクト」で生産されるLNGの輸送に主に使用されるLNG船合計4隻を調達するための資金となります。

PROFILEプロフィール

鈴木 洋之
資源ファイナンス部門
石油・天然ガス部 第1ユニット
調査役(当時)
香田 華奈
資源ファイナンス部門
石油・天然ガス部
第1ユニット
STORY 01

LNG供給源の多角化、
LNG価格の多様化に貢献

鈴木

 「フリーポートLNGプロジェクト」は、中部電力と大阪ガス㈱、米国法人Freeport LNG Expansion, L.P.が出資する米国法人FLIQ社が、米国テキサス州フリーポートに天然ガス液化設備(第1トレイン)を建設し、米国産シェールガス等を原料にLNGを生産するもので、JBICは2014年10月にFLIQ社との間で26億米ドル限度(JBIC分)のPFによる貸付契約を結んでいます。
 東日本大震災後、天然ガスの安定的確保と調達コストの削減は我が国の重要課題となっています。その中で本件では、従来の原油価格ベースではない、米国の天然ガス市場価格をベースにFLIQ社が第1トレインにて生産するLNGの全量を中部電力と大阪ガスが引き取ります。米国からのLNGを安定的に確保することは、LNG供給源の多角化、LNG価格の多様化に貢献するものとなるのです。
 今回4隻のLNG船調達案件の特徴は、電力会社が海運会社と連携してLNG輸送事業を実施することにより、発電用燃料となる天然ガスの長期安定的な確保と調達コストの削減を図る点です。これらを両立させるには、電力需要とLNG価格の変動に的確に対応することが重要になります。電力会社と海運会社の連携により、最適な調達を行うのみならず、電力の需要変動や燃料の価格変動に合わせ、輸送を含むマーケティングビジネスを拡充するなど、新たなビジネス展開も可能となります。

STORY 02

LNGビジネスの多様な展開に応える

鈴木

 JBICに本件融資の初期的な相談が寄せられたのは2015年2月でした。その後、中部電力と東京電力による、燃料の上流から輸送、発電までのバリューチェーンにおける包括的なアライアンス協議の進展があった上で、7月から具体的な融資交渉が加速しました。そのため、7月からの数ヵ月で、電力セクター改革を踏まえた本件の位置づけについても議論しつつ、4件のPFの協議・手続きを経て契約調印に持っていかなければなりませんでした。これは、LNG船のPFの知見を豊富に持つJBICにとってもハードなものとなりました。

香田

 私は入行1年目で本件のような大きなプロジェクトの実務を担当することになり、正直戸惑うことも多かったのですが、先輩方の指導を仰ぎながら各部署との協議や書類作成に取り組みました。スポンサーの皆様と接する機会も多かったため、LNG船の技術など専門的な勉強も必要でした。4隻はそれぞれ仕様・価格・完成時期などが異なり、融資契約内容にも細かい違いがあります。契約までの日程も厳しい中、契約書1つ1つに4件の違いを間違いなく反映していかなければならず、緊張の連続でしたが大変勉強になりました。無事、契約調印が完了した時は本当に安心しました。

本融資にて調達するLNG船のモデル図

鈴木

 従来、LNGは海外からどう持ってくるか、点と点を結ぶ「線」を基本とする世界でしたが、「線」を個別に管理していくと非効率な部分が出てきますので、今後は「面」で捉えることが益々重要となります。電力会社が必要なLNGを調達した後、市場動向によっては第三国に売るという選択肢もあり得ます。今後は、多様なビジネスの展開があり得るわけで、JBICとしても、そうした新しい展開に応じつつ、我が国の資源確保のために何ができるのかを考える重要な局面を迎えていると思います。

香田

 新しいLNGビジネスの展開を受け、金融面でのクリエイティビティと公的機関としての政策実現というバランスをどう実現していくか。JBICにとってもチャレンジだと思います。そういうチャレンジの場面に、私もぜひ立ち会い、今回の経験をいかし貢献したいと思っています。

Project 01

フリーポートLNGプロジェクトの
LNG輸送船調達に対する
プロジェクトファイナンス

Project 02

台湾における石油化学事業に
対する出資

Project 03

英国の高速鉄道計画に対する
プロジェクトファイナンス

Project 04

J-MRVで温室効果ガスの
排出削減量を「見える化」する

Project 05

プロジェクトはどのように組成されるか
~融資検討から融資契約調印まで~