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CROSS TALK 新人総合職 海外駐在員事務所派遣制度

JBICは人材育成強化の一環として、2018年度から新たに「新人総合職海外駐在員事務所派遣制度」を導入した。この制度は新人総合職が世界各地のJBICの海外駐在員事務所に約3か月間トレーニーとして派遣され、現地駐在員の業務(出融資担当部の案件形成支援や外国政府とのRM(注1)など)を体験するもので、国際ビジネスの最前線の雰囲気に触れながら、日本の外で実際に何が起こっているのかを肌感覚で感じ取ってもらい、JBICの業務に対する理解を深めることが狙いだ。2018年度派遣職員のうちの5名に、現地での体験や研修の成果について語ってもらった。

(注1)ビジネスパートナー間に良好で長期的な関係を構築するためのビジネス戦略手法

MEMBER PROFILE

荒井 理沙
外国審査部
岸 俊太朗
電力・新エネルギー第2部
楠木 詩乃
エクイティ・インベストメント部
田中 豪
鉱物資源部
染谷 桃子
鉱物資源部

CHAPTER 01

田中
リオデジャネイロ駐在員事務所で、主にブラジルの政府系金融機関の業務についてリサーチを行い、JBICとの協調のあり方に関するレポートを作成しました。鉱物資源部でもブラジルの国担当をしていたので、帰国後にも役立てられるように意識して取り組めたと思う。他には、事務所が作成しているアドホックなレポートの作成、サンパウロで開催された官民合同会議や現地の日本企業等との面談などに同席していたよ。

荒井
ロンドン駐在員事務所で、現地の日本企業や英国政府機関などとの面談に同席し、面談メモを作成したり、事務所内の総務業務を担当したりしました。また本店からの出張者に同行して、イギリス国内や南アフリカ共和国、モザンビークにも出張し、案件の視察や案件の形成に向けた協議などにも参加。ロンドン駐在員事務所は管轄国が多く、対象となるセクターの種類も豊富だったので議論についていくのに苦労したけど、不明点や疑問点は面談後すぐに確認するようにしていました。

楠木
モスクワ駐在員事務所で、駐在員に同行・同席し、現地の日本企業との面談、管轄国内への出張、本店からの出張者受け入れ、事務所運営などの業務を経験しました。本店では出資の担当部署にいるので、派遣時の面談ではJBICの基本業務である融資の話を聞くことができ非常に勉強になりました。また、政府要人と接する機会もあり、カザフスタンの大統領やロシアのプーチン大統領を間近で見ることができたのが印象的だったな。

染谷
ワシントン駐在員事務所で、シンクタンク主催のセミナーや外交の専門家による国際情勢についてのブリーフィングに参加し、面談記録を作成して本店の関係部へ送付するというのが私の主な仕事だった。幅広いテーマの中で、私は特に米国中間選挙についての予測と結果の分析レポートを作成していたのだけど、派遣前は米国政治についての知識が乏しかったのでレポートの作成には苦労しました。でも、レポートを作成するにつれて、知識が増えていくことを実感できて嬉しかったな。また、米国政治のみならず、日ごろ耳にする国際情勢に関するニュースへの興味が持てるようになったのも大きな収穫だと思う。


北京駐在員事務所では、中国各都市で日本企業が直面する課題について情報収集を行うため、上海・香港・杭州・武漢への出張に加え、北京で開催された外交関連行事の準備・シンクタンク主催の中露関係をテーマとしたセミナーへの参加などを経験させていただきました。
また、北京事務所のリサーチ業務の一環として、①自動車・小売分野での日本企業の参入が成功している「湖北省」、②アリババが本社を構える「浙江省」を対象とした地方レポートを作成しました。

CHAPTER 02

荒井
みんなも感じていると思うけど、視野は格段に広がったと感じているよ。入行して半年間、外国審査部では自分が担当する仕事のことだけで頭が一杯だったから、今回の派遣ではJBIC全体としてどのような仕事をしているのか、出融資担当部の人は出張先で何を見ているのかなど、自分になかった視点がどんどん入ってきて面白かった。また、国外出張で実際のプロジェクトを自分の目で見たことによって、JBICの支援は日本企業が海外進出する上で重要なものとして位置付けられていると実感できたことは、今後仕事をする上での大きなモチベーションになったと思います。

染谷
私も研修前は自分の担当案件の事で精一杯で、それ以外のことを考える余裕がなかった。なので、研修中は自分の仕事だけに没頭するだけでなく、様々なことに興味を持って積極的に動こうと決めていた。その結果、ワシントンには世界情勢に精通する人たちが多くいることを意識して、様々なセミナーに積極的に参加する、専門家との面談の際に積極的に質問するなど、些細なことだけど「自分から動く」姿勢を実践するとともに、幅広い分野の国際情勢について話を聞くことで一気に視野が広がったと感じている。特に、米国政治に関する知見を深めたことで、米国が日本含め他国に与える影響の大きさを痛感し、普段から米国政治や国際情勢全般によりアンテナを張ろうと思うようになったよ。

田中
確かに視野は広がったね。特に様々な人の話から、日本企業の対ブラジル投資が落ち込んでいる中で、これからのJBICには案件が形成された後ではなく、組成段階から関与しながらリスクを取ることによって、サポートをすることが重要だと気づかされたのは良かった。加えて、現地の日本企業のJBICに対する期待の大きさを知って、JBICの存在意義や使命感を感じたな。

楠木
駐在員事務所には初期段階の案件が持ち込まれることも多かったから、お客様が必要としている支援メニューが何なのか、JBICがどのような支援を行うことができるのかなどJBICの業務を幅広く、体系的に理解をすることが必要だと感じた。自分が所属する部署の案件についても、実際にどのような関係者が現地でどのように業務を行っているのかを自分の目で見ることができ、帰国後の業務においても案件のイメージが湧きやすくなったと感じています。


日本企業との各種面談に同席し、記録を作成する中で、顧客が抱える経営課題をヒアリングするために、どのような話題をどのタイミングで提供していくのかについて学ぶ機会が数多くありました。また、駐在員は当然自分よりも多くの経験をしており、面談相手の本音を引き出す能力が極めて高いと感じた。そのようなスキルを垣間見ることができたのは面白かったし、自分もそういった能力を伸ばせるように見習いたいと思ったね。

CHAPTER 03

荒井
まずは出融資担当部を経験し、案件を見る目を養いたい。その後、海外駐在員事務所で駐在員として、より現地の空気を感じながら経験を積んでいきたいと思っているよ。JBICの仕事は本当に幅広いと実感できたので、将来的には様々な部署を経験した上で、広い視野を持ちながら日本の産業発展に貢献するにはどうすべきかを考えられるようになりたいです。


僕は中国のみならず海外の政治経済情勢について、統計データをもとに情報を整理しつつ、日本企業の比較優位について正確に分析できる出融資担当者に成長したい。中長期的には、海外進出の経験が少ない日本企業に対して、新規の事業投資を支援する業務を担当してみたいと思っています。

染谷
まずは、今回の研修で学んだ「自分から動く姿勢」を忘れず、目の前の業務に積極的に取り組みたいと思う。今後の目標は、中期的には海外大学院へ留学して公共政策を学ぶこと。長期的には、留学や国際機関への出向などを通じて世界全体の課題を認識するとともに、自分が特にどの分野の課題解決に寄与したいのかを考えた上で、より良い社会をつくる一助になれたらと思っています。

楠木
モスクワ駐在員事務所では、現地の顧客から融資、出資などの支援メニューに関係なく様々な内容の相談を受けました。その中で、JBICの価値が十分に発揮できる案件を発掘していくには、駐在員がJBICの業務をしっかりと把握し、JBICが提供しうる支援メニューやJBICの事業方針を体系的に理解していることが重要だと感じました。今までは漠然と海外駐在員事務所で働いてみたいと考えていましたが、今回の研修を経て、そうした体系的な理解を深めるべく、今後様々な業務を経験したいと考えるようになりました。

田中
引き続き、鉱物資源部ではブラジルの国担当としての業務に携わるため、今回の研修で得た知見を日々の業務に活かしていきたいです。今後の長期的なキャリアプランとしては様々なセクターで多くの案件に携わりつつ、JBICに何が求められているのかということを把握し、いずれはJBICの方向性を決めるような仕事をしてみたい。