株式会社国際協力銀行2019年度
新卒採用情報

Interview

総合職 先輩×新人対談

「担当者」としての新人の成長を、先輩職員が見守る

 船舶・航空宇宙部が担当するのは、船舶、航空機及び衛星に関連するファイナンスだ。例えば、日本の造船会社が建造するタンカー、LNG船などの海外輸出を支援するために、買い手(バイヤー)に融資をしたり、日本の航空会社が海外から航空機を購入するときに、民間銀行からの借入に対して保証をつけたりする。融資実行後は、完済されるまで借入人の業況に変化はないか、10年以上にわたって管理・モニタリングする。船や航空機といった動産を担保に取りつつ与信するストラクチャードファイナンス案件は、スキームが複雑なのが特徴だ。そんな部署に配属された新人の椎野をトレーナーとして指導したのが先輩職員の吉田である。

Profile

新人総合職
椎野 理沙
産業ファイナンス部門
船舶・航空宇宙部 第1ユニット
2017年入行
先輩総合職
吉田 晋也
産業ファイナンス部門
船舶・航空宇宙部 第1ユニット
2006年入行
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仕事の実感、新人の仕事ぶり

椎野

 入行前に考えていたよりも数倍は難しいと感じています。もちろん、知識面で不足していることがたくさんあるとは想像していたのですが、行内外の方々との調整は本当に難しいなと思うことが多いですね。学生時代にも関係者間の調整仕事の経験はありましたが、当時は学生間での自由な関係の中での調整だったのに対して、仕事では利害関係が対立する相手に対して、関係性を保ちつつ厳しいことを言わなくてはいけないわけで、そのスキルはまだまだ未熟だと感じています。

吉田

 1年目から融資担当者として案件を持ち、全てが初めての経験をしてきたわけですから、そう感じるのも無理ないですね。でも私は、椎野さんが英語で関係者とやり取りしている姿を見ながら、「新人なのによくやっているな」と感心していましたよ。
 例えば、担当となって間もない頃、中東向けのLNG船運航事業に関するプロジェクトファイナンスの既往案件で、ある問題が発生したときのこと。手探り状態の中で、椎野さんは上司に指導を仰ぎ、類似事例を知る先輩に助言してもらい、海外事務所からは情報を収集。また、200ページ近い英文契約書を読み解く中から、どのように関係者間で合意できるのかを考えて、民間銀行や弁護士とコミュニケーションを続けました。その結果、事なきを得たのですが、途中、椎野さんは、借入人などに対し、債権者としての立場をしっかりと理解してもらわなければいけない場面で苦労していました。でも、それに臆せず、論理的に正しい主張を繰り返していった。そこに新人らしからぬ粘り強さを感じましたね。

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先輩のすごさ、新人の成長

椎野

 吉田さんのすごい点は、まず人望が厚く、時間を惜しまず相談に乗ってくださるところです。部署の中で最初に事案をチェックする立場にいらしたのですが、誰に対しても、まずは担当者の考えを受け止めてくださる。私に対しても、意見を聞き、その上で的確な指導をしてくださるので、自分がどこまで正しく理解できていて、何が足りないかが分かります。
 加えて、説明力、例え上手なところもすごい。船舶金融の特徴を私に理解させるために、損益計算書における減価償却費のインパクトをタコ焼き屋の会計に例えて説明してくださったり、事業者と貸し手との利害対立を説明するための「スポンサーVSレンダー浪花節論」を展開してくれたりと、すごく分かりやすくて印象に残っています(笑)。

吉田

 ありがとう(笑)。椎野さんの成長を感じたのは、日本製の船舶のトルコ向け輸出を支援する新規案件で、作業スケジュールを的確に作成した上で、契約書の作成・交渉、行内手続き・調整をしっかりとやり遂げてくれたときです。少し前まで英文契約書に触れたこともなかった椎野さんが、カナダ人の弁護士、トルコの借入人などとコミュニケーションをとりながら調整を進めていました。行内手続きにおいても、中東・中南米・アジア向けの別案件での経験が活きているなと感じることも多く、椎野さんの成長を実感しました。

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人を育てる文化

吉田

 JBICでは担当者の責任と裁量が大きいといえます。例えば、上司は担当者から「交渉先はこう言っているが、自分としてはこうしたい」という報告を受けるわけですが、実際にメールをどんなトーンで書いているのか、電話口での相手の話はどんなニュアンスだったのか、担当者だけが細部まで含めて全てを知っている。また契約書も担当者が一番読み込まなくてはならない。その上で対処方針を考えて、上司に相談する。それに対して上司は、その担当者が正しく課題にアプローチしているか、着実にタスクを進めているか、話を聴きながら指導・助言をする。このような担当者の責任・裁量の大きさと、周囲がそれを助け、支える職場の文化。これが人を育てることにつながっていると思います。

椎野

 私自身、新人であれ担当者は担当者であり、責任を持って仕事に取り組みたいし、新人だから許されるという気持ちでは成長できないと思っています。また、JBICのそうした文化の中でエキスパートに育った先輩たちが周りで活躍している姿は、本当に頼もしいと感じます。そのすごさも人によって違っていて、判断が的確で決断が速い人もいれば、行内調整が上手い人もいる。もう本当に様々なので、参考になる部分がとても多く、いろいろな技を盗まなくてはいけないなと感じます。

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2年目への期待、今後の課題・目標

吉田

 椎野さんは自分に高いハードルを課して、仕事に取り組んでいます。それはそれでいいことです。一方でまだ若手なので、もっと上司や先輩を頼ってもいいし、判断や意見の裏づけもしっかりしているので堂々と議論し合ってもいいと思います。船舶金融に例えると船出、航空機ファイナンスに例えると離陸でしょうか(笑)。2年目はそういう風に飛躍できると思いますし、ぜひ大ジャンプしてほしいですね。

椎野

 自分の理解が本当に正しいのか、まだ自信が持てないところがジャンプできない原因だと思いますが、自信をつけるには経験も必要なので、これから場数を踏む中で発信力を強めていきたいと思います。
 今後、様々な部署を経験するわけですが、メインは融資担当部で頑張りたいと思っています。JBICでは、各自専門性を身につけつつ、幅広い分野で活躍されている方が多いので、私も複数の専門性を習得し、キャリア目標に向かいたいと思います。