インド駐在時代を経て、日印両国に意義のある案件にチャレンジ

入行13年目(鉱物資源部、総合職)職員のJBICライフとは

OUTLINE

鉱物資源部第2ユニットで、ユニット長代理として活躍している大野泰和。ニューデリー駐在員事務所では、多様な文化を受け入れる素養を身につけ、その後のキャリアに活きる大切な財産を得ることができました。帰国後は、日本製鉄のインドにおけるM&A案件を通して、JBICの業務の意義を再認識したといいます。前例のないチャレンジングな仕事と向き合う中で得た成長や、チームの底上げのために意識していること、そして生涯をかけた目標について聞きました。

PERSON

総合職
大野 泰和(2008年入行)
資源ファイナンス部門
鉱物資源部 第2ユニット
調査役
職務経歴
2008年
アジア大洋州ファイナンス部 第3ユニット
2010年
IT統括・与信事務部 与信事務課
2012年
審査部 環境審査室
2015年
ニューデリー駐在員事務所
2018年
鉱物資源部 第2ユニット

日印両国にとって意義のある
ダイナミックな仕事にやりがい

資源の多くを海外に依存している日本が、安定した産業基盤を維持・強化していくためには、海外からの資源の安定供給が欠かせません。そこで、日本企業による海外での資源開発や権益取得などを金融面から支援しているのが資源ファイナンス部門。私は資源ファイナンス部門の鉱物資源部に所属し、鉱物資源セクター向けのファイナンスを担当しています。

特にやりがいを感じたのは、2019年12月に、日本製鉄がArcelor Mittalと共同で、インド法人Essar Steelを買収したM&A案件です。経済成長と比例すると言われる粗鋼生産量が日本市場では近年減少傾向にある中、日本の製鉄企業にとって有望な海外市場への事業拡大は重要な課題です。特に今後の経済成長が見込まれるインドは魅力的な市場ですが、インドの商習慣上、外国企業が新たに土地を買って高炉を建設することは難しい状況でした。そこで日本製鉄は、インド国内有数の製鉄企業Essar Steelの売却をチャンスと捉え、社運をかけて同社を買収。日本企業の有望な海外市場への事業拡大を支援できたこの経験を通して、JBICの業務の意義の大きさを感じることができました。

また本件は、インドのモディ首相とJBIC総裁の前田が対談した際にも言及されました。高度な製鉄技術を海外から取り入れたいモディ首相の考えとも合致しており、日印両国にとって意義のあるダイナミックな仕事に携われていることを実感しました。

前例のないチャレンジングな
仕事に向き合うことで成長できる

国際金融の最前線に身を置き、日々刻々と変化する世界情勢やビジネス環境を肌で感じられるJBIC。他では得られないこの環境のおかげで、着実に成長してくることができたように感じています。

例えば、入行前に自信のなかった金融の知識。先輩から薦められた本で勉強もしましたが、知識を得るために大切なのは、目の前の仕事に一つひとつ全力で向き合うことでした。というのも、JBICではテーラーメードで案件組成を行い、前例がなくチャレンジングな仕事に携わります。日々、分からないことばかりです。だからこそ、知らないことを一つひとつ学び続ける必要があり、その結果、本だけでは得られない知識を経験から身につけることができます。

今までのキャリアの中で特に転機になったのが、入行8年目からニューデリー駐在員事務所に勤務した経験です。インドには様々な民族がいます。北と南では言語が異なり、州によって休日も違います。そんなインドの人々との折衝を繰り返す中で、多様な文化を受け入れる素養を身につけることができました。それは、世界中で多業界に関わるJBICで活躍していくのに欠かせない能力で、私にとって大切な財産になりました。また、インド駐在期間に築いた幅広い交友関係も、その後の仕事に活きています。

帰国後、私はユニット長代理として部下を持つ立場になりました。チームで仕事をする上で意識しているのが、上杉鷹山の「してみせて いって聞かせて させてみる」という格言。例えば、新しく始まった米国の案件を入行間もない若手職員に任せていますが、私自身も一緒に考え、彼/彼女がどう考えるのかを話してもらい、私の考えとどう違うのかを照らし合わせるように心掛けています。私が新人の頃に先輩方が相談に乗ってくれたように、風通しの良い職場環境を提供することで、チームの底上げを行っていきたいと考えています。

仕事と育児を両立するため
時差出勤制度やテレワークを活用

私は夫婦共働きで、二人の子供の育児をしながら働いています。そこで役立っているのが、時差出勤制度やテレワークです。時差出勤制度を利用すれば、朝、子供を保育園に送ってから出社することができます。また、午後をテレワークにすることで、夕方に子供を迎えに行ったあと、仕事に戻ることもできます。柔軟な働き方ができる職場環境や、理解のある上司・部下に恵まれているからこそ、仕事と家庭をともに充実させることができているのだと思います。

日本の50年後、100年後の試金石となるような産業を創り出したい。それが、私の生涯をかけた目標です。重工長大産業の改革をはじめ、脱炭素・IT・AI・ロボティクス・宇宙・食農・コンテンツなど、日本の成長の源泉となりうる分野は無数に広がっています。こうした新領域の発展などに貢献することで「日本を活気づけられる仕事」と、正面から向き合える環境があるのもJBICの魅力です。

人口減少や高齢化などの影響で「低成長を続ける日本の将来は暗い」という雰囲気が蔓延していますが、50年後、「そんなことを言っていた時代もあったね」と思えるような明るい未来を作りたい。そのために、私自身、日々地味な修練を重ねていきたいと思います。

JBICを変革し、日本を活性化させ、世界に新たな価値を提供したいと志す、新しい仲間が入行してくれることに期待しています。

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