東南アジアへの旅行の際に見かけたJBICのロゴをきっかけに、公益性が高く国内外の社会の発展に貢献できるJBICに興味を抱いた関いずみ。入行後は、電力・新エネルギー第1部で業務職として活躍しています。コロナ禍の影響により入行直後から主にテレワークで勤務している関は、関連部署との連携などを工夫しながら業務を円滑に進められるよう心掛けていると語ります。プロジェクトファイナンス
案件のサポート業務の内容や、その中で得られる成長、Withコロナでの働き方を聞きました。JBICの存在を知ったきっかけは、東南アジアへの旅行の際に見かけたプレートでした。そこには、日本の支援によってプロジェクトが実行されたこと、それに対する感謝の意と共に、プロジェクトを支援した機関としてJBICのロゴが刻まれていました。これをきっかけに、公益性が高く国内外の社会の発展に貢献できるJBICで、私もその一端を担いたいという思いが日増しに膨らんでいきました。
入行の決め手となったのは、就職活動中に出会った先輩職員の言葉でした。「仕事内容はもちろん重要だけれど、平日には家族よりも長い時間を過ごす職員の人間性はより大事。JBICには素晴らしい人間性の人が多い」と伺いました。その言葉に納得し、JBICなら安心して働くことができると考えました。
現在は発電・送電・変電といった電力分野における、プロジェクトファイナンス(以下、PF)新規案件のチームにおいて、各種システム登録をはじめとする案件の承諾事務を担当しています。また、既往案件の貸出回収管理やユニット内の事務処理、電力・新エネルギー第1部が主催するPFに関する研修の取りまとめ、各種契約更新の手続きなど業務は多岐にわたります。
業務職は、総合職と比べて長期間同じ部署に所属します。そのため、案件組成から融資承諾まで一連の業務フローに触れることができます。また、複数の案件に携わることができ、知識の幅を広げられます。
特に記憶に残っているのは、入行1年目で担当した英国Hornsea1海底送電事業に対するPF案件です。送電セクター事業向けのPFはJBICとして前例がなく、融資契約締結から貸出実行依頼まで、これまでに経験したことのないタイトなスケジュールでの対応が求められました。新人とはいえ、ミスは許されません。そこで私は、周囲の先輩方にアドバイスを仰ぎながら、与信事務部をはじめとする関連部署に前もって相談・連携することで、滞りなく事務が進められるように努めました。
また、入行2年目になると、ユニット内の業務を一人で担当することも増えました。不安はありましたが、業務への理解を深めようと主体的に動くことを意識。振り返ってみると、自身の成長につながる良いきっかけだったと思います。
私は2020年に入行したため、新型コロナウイルスの感染防止対策のために入行直後からテレワークを中心に勤務しています。出社は必要に応じて週1~2回程度で、電話やメール、チャットを活用したオンラインでの業務連携が基本です。テレワークが中心だと上司や先輩と連絡を取りづらいのではないかと不安もありましたが、チャットでいつでも気軽に質問できる環境があり、ときには絵文字やスタンプなどを用いながら密にコミュニケーションを取ることができています。
一方、テレワークだからこそ留意すべき点もあります。例えば、テレワーク環境の整備とともに、電磁的決定など、テレワークにおいても滞りなく事務を進めるために行内のルール変更が増えています。PF新規案件において、最初のシステム登録は私の役割です。スムーズな業務連携ができるよう、常に最新の運用を理解するように心掛けています。
今の目標は、現部署で必要な業務知識の幅を広げることです。業務を通して多くの経験を積みながら、少しでも安心して業務を任せてもらえるようになりたいです。そして、PF案件のサポート業務などを通じて、社会に貢献できる仕事に数多く携わっていきたいと考えています。
※ プロジェクトファイナンス(PF):プロジェクトに対する融資の返済原資をそのプロジェクトが生み出すキャッシュフローに限定する融資スキームのこと。