経営企画部秘書課に所属し、役員秘書を務める木戸育美。7年前、それまで所属していたフロントの出融資担当部門から異動し、全く経験のなかった秘書業務に就いた際には、不安や戸惑いもあったといいます。そこから、必要な知識やスキルを段階的に身につけ、現在では秘書検定の最上位の級も取得。正確性が求められる役員のスケジュール管理をはじめ、秘書としての幅広い業務を通して、JBICが果たす役割の一端に携わっている実感を得ています。入行から現在までの歩みや、秘書業務に感じるやりがいを聞きました。
経営企画部の秘書課に所属し、役員秘書を務めています。担当する役員のスケジュールの調整や、出張・会合の手配、来客対応など、日々の仕事は多岐にわたります。中でも細心の注意を払うのがスケジュール管理で、万が一にも調整ミスがあれば幅広い方面に影響が及んでしまいます。会議や来客などの予定がかなり立て込む日もありますが、その日のスケジュールと、必ず対応しなくてはならないことについて、常に整理をして把握するよう心掛けています。JBICを訪れる各国政府や国際機関などの関係者と、役員とが行う面談の準備や対応を担う機会もあり、そうした場面では特に、JBICが政策金融機関として果たす役割の一端に関わっている実感があります。
例年、秘書課が最も忙しくなるのが、6月の株主総会の前後です。役員の人事異動に伴う事務手続きをはじめ、役員室の引っ越しやIT機器関連などの行内事務手続き、さらに外部の関係先への新任挨拶の日程調整など、様々な業務が短期間に発生します。役員の意向を確認しつつ、確実かつスピーディーに対応を進める必要があり、毎年繁忙期には緊張感が高まります。7月終わり頃にひと通りの対応事項を終えたときには達成感があります。
入行4年目に秘書課に異動して来たとき、秘書業務の経験は全くありませんでした。当初は不安や戸惑いもありましたが、先輩職員が丁寧に業務の進め方を教えてくださり、また、気兼ねなく質問できる雰囲気にも支えられ、業務に対応できる力を培うことができました。お互いを支え合う風土が根付いていることもJBICの良さだと感じます。業務研修の一環で外部の秘書業務研修を受講する機会もあり、秘書の基本的な所作を体系的に学べたことで、異動して2年目には秘書検定の最上位の級を取得することができました。
秘書の仕事の醍醐味は、自分の心掛け次第で、もっと工夫できる点や改善できる点が見つかるところだと感じています。業務の一つひとつにマニュアルが存在するわけではなく、その時々で状況を判断しながら対応する必要があります。例えば、役員の海外出張の手配を行う際も、渡航先によって必要な書類や手続きは異なります。秘書としてどの範囲まで準備できるのかを確認しながら、役員本人の手間をできるだけ省けるよう対応にあたっています。秘書業務を通して行内の様々な部署と関わる機会も多く、各部署がどのような役割や機能を担っているのかという全体像が以前よりも見えるようになりました。この視点は今後、他の部署で業務にあたる際にも活きると思います。
業務職は同じ部署に比較的長く所属するため、業務に関連する行内ルールや過去に取った対応について、知識を蓄積することが求められます。秘書業務もこの点は同様で、日頃から秘書同士で情報を共有し、その都度メモやマニュアルに記録しておくことで、業務の効率化を図っています。今後も、幅広く情報収集をしながら関連知識の理解を深め、どのように対応すれば役員へのより良いサポートにつながるのかを常に考え、取り組んでいきたいと思います。
JBICには様々な部門・部署があり、業務職が担う仕事の内容は所属部署により変わってきます。私は最初に配属された産業投資・貿易部で、新規案件の組成をサポートする営業事務や、既往案件管理業務を担当しました。それらの業務と、現在従事する秘書業務とは、全く別の仕事といえるほど大きく異なります。一方で、JBICにおけるあらゆる業務は、JBICがその使命を果たすために欠かすことができない業務であるという共通項があります。だからこそ、「広く社会を支え貢献できる仕事をしたい」という入行時の思いは、前部署の出融資担当部門での業務でも現在の秘書業務でも、実現できている手応えがあります。
テレワークの導入により、秘書課でも働き方に大きな変化がありました。役員が出勤している日に、担当する秘書がテレワークで対応することも可能になりました。以前は、それぞれの秘書が自分の担当する役員のことのみを把握している状態でしたが、現在は、課内で相互に情報を共有し、出勤・テレワークの状況に合わせ、担当の枠を越えて対応する体制をとっています。互いに協力し支え合って業務を進める風土はもともとありましたが、テレワークの導入により、チーム体制の面でも環境整備がさらに進んだと感じます。
オフの日のリフレッシュ方法は、景色のきれいな場所へ写真撮影に出掛けることです。数年前に友人とハワイ旅行をした際に、せっかくなら写真に残しておきたいと事前にミラーレスカメラを買ったのが始まりです。カメラ好きの友人の影響もあって撮影の楽しさにはまり、景色の良い場所を求めてあちこちを訪れています。
掲載の写真は、夏季休暇を利用して愛媛県のJR下灘駅を訪れたときの1枚です。ホームの向こうに青空と穏やかな海が広がる風景は、特に心に刻まれています。写真撮影の趣味ができてからは、休日に各地へ足を運ぶようになり、もう少しで47都道府県を制覇できそうです。旅先で自然の中に身を置き、季節の移ろいを感じる時間は、心身ともにリラックスできます。プライベートの予定に合わせて有給休暇や時差出勤制度などを活用しながら、オン・オフどちらの時間も充実させることができています。