「官」と「民」の間をつなぐJBICの唯一無二の役割を実感

入行3年目(審査部、総合職)職員のJBICライフとは

OUTLINE

学生時代から国際情勢や地政学に関心を持ち、公的な立場から国際社会の発展に寄与できる仕事がしたいとJBICに入行した小澤奈央子。最初に所属した電力・新エネルギー第2部では、プロジェクトの円滑な遂行のために担当国政府との関係構築にも力を注ぎ、日本の政府機関であるJBICならでは役割を実感したといいます。入行3年目の現在は審査部に所属し、より「民」やビジネスに近い位置で、案件の検討を担っています。日々の業務を通して感じるJBICの唯一無二性や、働く環境の魅力について聞きました。

PERSON

総合職
小澤 奈央子(2020年入行)
審査・リスク管理部門
審査部 第1・2ユニット
係員
職務経歴
2020年
電力・新エネルギー第2部
2022年
審査部

国際情勢のうねりを捉えながら
相手国との関係強化に注力

大学では国際刑事法を専攻し、国際情勢や地政学にも関心を深めました。さかのぼると中学・高校時代に平和学習を通して世界で起きている様々な問題に目を向けるようになり、以来、「より良い社会とはどのような社会なのか」という問いが常に自分の中にあったように思います。大学での学びを経て私が出した答えは、世界中の一人でも多くの人が自分自身の夢を追い掛けることができる社会、でした。その実現に少しでも貢献したいという思いから、公的な立場から国際社会の発展に寄与できる仕事を志望し、JBICに入行しました。

配属された電力・新エネルギー第2部では、主に東南アジアにおけるインフラ事業案件を担当しました。文化も価値観も異なる複数か国の関係者を取りまとめ、一つの結論に導くプロセスは骨の折れるものでしたが、難しい分、やりがいも強く感じました。心掛けたのは、自分の文化の尺度での「当たり前」を問い直し、相手がどのような価値観や考えの下に発言・行動しているのかを理解することです。担当する国々の文化を勉強し、私よりもキャリアがはるかに長い相手国担当者とも積極的にコミュニケーションを重ね、カウンターパートとして私を信頼してもらえるよう関係構築に努めました。

担当国政府との関係強化の取組みに携わったことも印象に残ります。国際情勢の大きなうねりを捉えながら、日本政府の外交方針も踏まえて、戦略的に案件推進や各ステークホルダーとの関係構築を行うことがJBICには期待されています。ファイナンスによる支援を通じてだけでなく、相手国政府に対する直接的な働きかけを通じても、国際社会に貢献できるJBICならではの役割を実感しました。担当国の首相が来日した際に、JBIC役員との会談の場に同席できたことも、新人時代の忘れられない経験になりました。

審査部の業務を通じJBICの
金融機関としての側面を再認識

入行3年目の現在は、ミドルオフィスにあたる審査部に所属し、新規案件の審査や、既に出融資している案件のモニタリングを担当しています。新規案件審査では、想定されるリスクを洗い出すために、借入人やプロジェクトの財務状況や将来見通しなどについて、各種資料やヒアリングを通じて分析・評価を行います。関わる案件の地域やセクターも多岐にわたるため、幅広い業界に対する知識や、国際金融の専門知識をさらに磨くことが目下の目標です。

審査の業務に携わり、JBICの金融機関としての側面を改めて認識するようになりました。日本国内には他にも海外案件に特化した組織がいくつかありますが、JBICは、金融機関としてファイナンスを通して支援をすることを主な役割としています。金融判断にあたっても、出融資したお金の回収見込みについて十分な審査を行うことが肝要であるため、その一翼を担う審査部の仕事に、責任とやりがいを覚えます。

前部署では担当国政府との関係強化など、「官」の要素が強い業務を多く経験してきました。一方、現在の審査部では、より「民」やビジネスに近い位置で案件に関わっています。JBICは、「世界」と「日本」、「官」と「民」のクロスロードの中心に位置すると表現されます。私自身も実際にそれらの両端を経験したことで、JBICという機関の唯一無二の役割を強く実感しています。

充実した研修制度を活用し
英語や専門知識を研鑽

休日の楽しみは宝塚歌劇を観ることです。数年前、友人に誘われて初めて観劇したその日にすっかり魅了され、以来、一番の趣味になりました。JBICでは時差出勤制度や時間単位での休暇制度も柔軟に利用できるため、業務が落ち着いている時期には、平日の退社後に観劇することもあります。また、有給休暇などを活用して週末に連休をとり、兵庫県宝塚市にある本場の劇場にもしばしば足を運んでいます。

近く、海外駐在員事務所トレーニー派遣制度を利用し、シドニー駐在員事務所にてトレーニーとして3か月間研修を受けます。実は今回が私にとって人生で初めての長期の海外滞在になります。JBICに関心を持つ就職活動中の方の中には、私のように海外経験がない人もいると思いますが、そこに不安や負い目を感じる必要はありません。私は入行後に新人職員対象の英語ウィークリーレッスンや外国語研修受講補助制度の利用などを通して実践的な英語スキルを学ぶことができました。学生時代に乏しかったファイナンスや財務の知識についても、各種の研修や通信教育を通じてハードスキルを習得してきました。

今後も引き続きファイナンスの知識や語学スキルを磨くとともに、国内外の大学院への通学も視野に入れながら、若手のうちに幅広く経験を積みたいと考えています。その先に、自らの専門だと言える分野を持てるようになることが目標です。培った専門性を強みに、「より良い社会を築きたい」という入行前から変わらず持ち続ける夢を実現していきたいと思います。

SCHEDULE

  • 09:10
    出社。メールを確認し、一日のタスクを整理。
  • 09:30
    既往案件について出融資担当部門から寄せられた今後の対応方針案をレビュー。
  • 10:30
    新規案件の今後の進め方を出融資担当部門と協議。
  • 13:00
    新規案件を検討。関連資料の読み込み。
  • 15:30
    検討を経て、確認した内容をもとに書類を作成。
  • 18:00
    日中に発生した庶務に対応。
  • 18:30
    退社。

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