就職活動時に「海外とのつながり」を持ちながら働ける企業を志望し、「日本のためになること」を使命とするJBICに魅力を感じて入行した名雪詩乃。入行以来10数年にわたり財務部に所属し、資金調達業務や予算編成業務などを担当しています。日本や世界の情勢が日々の業務に関係していることに責任とやりがいを感じ、長年培ってきた業務知識をチームや後輩のために発揮することが嬉しいといいます。現在の仕事内容ややりがいを感じる瞬間、今後の成長への意欲、育児と仕事の両立について聞きました。
もともと海外に関心があった私は、就職活動に際しても「海外とのつながり」を持ちながら働ける企業を志望していました。中でも、利益を上げることが全てではなく、「日本のためになること」を大切にしているJBICに感銘を受けて入行を決意しました。入行以来、私は財務部財務課に所属。資金調達業務では、今後の資金調達のために出融資担当部門に貸出予定を確認する資料を取りまとめ、資金繰りの予定を財務省に報告する資料も作成しています。また、予算編成業務では、次年度の予算編成の検討材料となる調書作成を担当しています。
日々の業務で扱っている資料の中にも、JBICの支援している案件が世界各国に広がっていることや、世界情勢によっては案件の取り扱い方に注意が必要なことが書かれています。また、国際情勢などに応じて創設されるファシリティ案件の貸出管理業務では、今まさに日本にとって重要な事業への融資に関わることができています。入行前に望んでいた「海外とのつながり」や「日本のためになること」を感じながら働けることを嬉しく思っています。
課内の業務効率化チームに入り、ロボットによる業務の自動化を図るRPA化や、Excelなどを用いて効率化を図るEUC化を進めたときのこと。それまでの業務フローを改めて見直してみると、ロボットに任せられることや効率化を図れることは案外多いのだと気付かされました。課の代表としてシステム会社との打ち合わせに参加しながら、多くの業務をロボットに移管。その結果、資料作成のスピードなどを向上することができ、自分だけでなく課全体の業務に貢献できたことに大きなやりがいを感じました。
財務部に10年以上所属している中で、私は多くの業務知識を身につけてきました。あるとき、チームに2人いる総合職の異動が重なったことがありました。「異動してきたばかりの総合職に頼りきり、その指示を待っていては業務に穴を空けてしまう」と考えた私は、長年培ってきた知識や経験を活かし、その後の仕事の流れなどを自ら発信。予算編成業務などを滞りなく進めることができました。
年次が上がっていく中で後輩職員への指導も担当するようになりました。作成中の書類が今後どのように使われるのかなどを教える中で、私自身も一つひとつの業務の意義などを改めて考えさせられます。すると、これまで点と点に分かれていた知識が線としてつながり、業務の見え方が変わってきました。課内から財務部全体、そしてJBIC全体へと視野が広がってきているのを感じています。
今までは育児と仕事を両立することや、周囲に迷惑をかけずに働くことに重点を置いてきましたが、最近では自分の成長に関心が移ってきました。部署異動や課内の業務担当変更などを通じて、新しいことにチャレンジしたいという気持ちが生まれてきています。今後どのような業務に携わるにしても、「この業務は名雪さんに聞けば大丈夫」と思ってもらえるように、自身の知見を深めていきたいと思います。
私には子供が3人いるため、平日は学童・保育園へのお迎え、晩ご飯の準備、宿題の丸付け、お風呂、寝かしつけなど育児に追われています。休みの日には、事前にチェックしておいた遊び場に家族で出かけることも。こうした日々の中で特に幸せを感じるのは、子供たちと一緒にゲームをしたり、本を読んだり、学校での出来事を話しているときです。また、時々子供の世話を夫にお願いし、学生時代の友人とランチにいくのも「また明日からも頑張ろう」と思える大切な時間です。
出産休暇・育児休業は3回取得させていただきました。その度に周囲に少なからず負担をお掛けすることになりましたが、皆さんが快く送り出してくださったことを有り難く思っています。子供が体調を崩したときには看護休暇などを取得でき、テレワークもよく活用させていただいています。テレワークの合間に時間単位の休暇制度を取得すれば、学校の保護者会などにも参加しやすく、育児と仕事を両立しやすい職場だと実感しています。