JBICは、日本政府が全株式を保有する政策金融機関です。一般の金融機関の業務を補完すること(民業補完)を旨としつつ、4つの分野において業務を行い、日本および国際経済社会の健全な発展に貢献します。
新興国のエネルギー需要の増大に伴い、経済成長に必要不可欠なエネルギー・鉱物資源の需要は増加の一途を辿っており、世界各国は資源の長期安定的な確保に向けた戦略を強化しています。こうした中、JBICは、日本企業による海外での資源開発への支援を通じて、日本における資源の長期安定的な確保に貢献しています。
経済のグローバル化に伴い、国際的な競争が激しさを増しています。こうした中、JBICは、日本企業の海外でのインフラ事業参画への支援、海外市場の成長を取り込むべく行われる中堅・中小企業も含めた日本企業の海外での製造・販売事業への支援などを通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献しています。
世界全体にとって喫緊の課題となっている気候変動問題。JBICは、海外において、高度な環境技術を活用した再生可能エネルギー発電所の整備や省エネ設備の導入など、地球環境保全効果が高い事業に対して融資などを通じた支援「地球環境保全業務(Global action for Reconciling Economic growth and ENvironmental preservation : GREEN)」を実施しています。
1997年のアジア通貨危機や2008年以降の世界的な金融危機に見られるように、国際金融秩序の混乱は、日本を含む世界経済や企業活動に深刻な影響を及ぼします。JBICは、資金調達が困難となる日本企業の海外事業の支援に加え、国際機関とも協調しつつ、世界の資金需要バランスを是正するための緊急措置や資金の枯渇が懸念される開発途上国への支援を実施しています。