刻々と変化している日本及び国際経済社会の要請に応えていくため、自らも変化し続けているJBIC。
JBICは今、何に注力し、どこに向かっているのか。その先に、皆さんが入行後に築いていく未来が見えてくるはずです。
JBICが政策金融機関としての使命を適切に果たすため、JBICの支援対象やファイナンス手法などは法令で規定されており、これは時代の変化と社会のニーズに合わせ改正が行われています。今般、2023年4月に「株式会社国際協力銀行法の一部を改正する法律」が成立し、以下の3分野における支援対象が広がったことで、日本経済を取り巻く国際情勢の変化に一層柔軟に対応できるようになりました。
日本の産業の国際競争力の維持・向上に資する
サプライチェーンの強靱化
日本企業のみならず、日本企業のサプライチェーンや産業基盤を支える外国企業も支援可能に。
海外で開発した資源を、日本国内に輸入する場合に加え、海外における日本企業の事業展開先において引き取る場合も支援可能に。
デジタル・グリーンなどの成長分野を見据えた、
スタートアップ企業を含む日本企業の更なるリスクテイクの後押し
海外事業を行う国内スタートアップ企業や中堅・中小企業への出資・社債取得等が可能に。
特別業務勘定
の対象分野を拡大し、資源開発、新技術・ビジネスモデルの事業化、スタートアップ企業への出資等を対象に追加。※日本企業の海外ビジネスを一層後押しすることを目的に、JBICのリスクテイク機能を強化したもの。2016年よりインフラ事業を対象に運用開始。
国際協調によるウクライナ復興支援への参画
国際金融機関によるウクライナ向け融資をJBICが保証可能とし、国際協調の下でのウクライナ復興支援等のための支援ツールを拡充。
フランスの洋上風力発電事業に対するプロジェクトファイナンス
JBICとして初めてフランスの洋上風力発電事業を支援。洋上風力発電の導入設備容量拡大に寄与することで、同国政府の再生可能エネルギー移行政策に貢献。
※プロジェクトファイナンス(PF):プロジェクトに対する融資の返済原資をそのプロジェクトが生み出すキャッシュフローに限定する融資スキームのこと。
インドネシア政府のブルーボンド発行を支援
対象には、海洋・沿岸の保護や持続可能な漁業等に関するプロジェクトを含む計画。
ベナンの太陽光発電事業及び小学校向けランタン電化事業を支援
ベナンの再エネ由来の電力供給拡大に貢献。また、小学校で太陽光発電し、充電したランタンを生徒に貸し出すことで、通学習慣の定着化を通じた初等教育の普及などに貢献。
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