産休・育休の取得経験者 座談会

仕事と育児の両立を図る職員3名が本音でトーク

OUTLINE

JBICでは、各職員がライフイベントを経ても長く安心して働けるよう、仕事と育児の両立を支援する様々な制度を整えています。出産休暇や育児休業の他にも、短時間勤務制度や看護休暇などを、法律で制定された基準を上回る充実した内容で整備。直近3年間の育休・産休取得率は84%(女性職員は100%)、育休・産休復職率は100%にのぼります。支援制度を実際に利用した職員は、仕事と育児の両立をどのように図っているのでしょうか。子育てを経験中の3名の職員が率直に思いを語り合いました。

PERSON

総合職
深谷 聡子(2005年入行)
企画部門
法務・コンプライアンス統括室
コンプライアンス統括課
調査役
取得実績
2018年8月~2019年10月
産休・育休取得
業務職
楠 侑利子(2006年入行)
産業ファイナンス部門
企画調整ユニット
主任
取得実績
2018年5月~2019年4月
産休・育休取得
総合職
矢倉 康平(2017年入行)
審査・リスク管理部門
リスク管理部 統合リスク管理課
取得実績
2019年1~2月
配偶者の出産に際し制度を利用

産休・育休の取得経験者が
身近に複数いたことも安心感に

深谷2018年夏から「出産休暇」と「育児休業」を取得し、子供が1歳になった秋に仕事復帰しました。産休前は出融資担当部門でユニット長代理を務めていて、妊娠後もしばらくは従来どおりのペースで仕事をしていました。ただ、途中でそれを反省し、残業は極力減らすように。自分の仕事の状況を周りから見えやすくするとともに、メンバーと分担して業務量のコントロールに努め、トラブルなく予定どおり産休を迎えることができました。楠さんは私より数か月早く産休に入ったんですよね。不安はありましたか?

産休・育休を取る先輩方をこれまで何名も見てきたので、休暇を取得すること自体に不安はなかったですね。一方で、同じ社宅に住む人から保育園探しの大変さを聞いていたので、子供を産んだあとに保育園を見付けて無事に復帰できるかは、多少心配がありました。妊娠中、検診時には「妊産婦休暇」も利用しました。幸いにも妊娠期間全体を通して体調は順調で、産休に入るまで元気に通勤していました。

矢倉妻がJBICの総合職同期で、育児休業中です。子供が生まれる際は、私も出産休暇・育児参加休暇を取得しました。当時は入行2年目が終わる頃で、ようやく仕事に慣れてきた時期。若手の立場での制度利用は、周りの職員からの心証が良くないのでは…という不安も正直ありました。しかし実際には、否定的な反応は一切なく、報告した上司や先輩から温かい言葉をかけてもらい安心したのを覚えています。周りの子育て中の先輩職員からの、経験に基づくアドバイスも心強く感じました。

出産休暇(産休)

女性は出産6週間前(多胎は14週間前)から出産8週間後まで、男性は配偶者の出産前後に休暇を取得できます。

育児休業(育休)

男女ともに1年間の育児休業を取得できます。事情があれば、最長2歳まで延長可能です。

妊産婦休暇

保健指導または健康診査を受診するため、妊娠してから出産後1年まで、妊娠週数に応じた回数(出産後1年以内は医師などから指示された回数)休暇を取得できます。

適度な距離を保ち
育休中も職場の様子を把握

産休に入ってから子供が生まれるまでは、育児休業者向けのオンライン講座のメニューから、関心があった講座をいくつか視聴しました。業務のためというよりも、今後のライフプランニングに活かせればという意識からです。また、仕事と育児を両立中の人から話を聞くなどして、復帰後の生活のイメージ作りをし、保育園も何か所か見学しました。実際に子供が生まれてからは、育児以外は何もできないほどの慌ただしさだったので、前もって見学しておいて良かったと思います。

深谷産休・育休中は会社からPCの貸与があり、出産するまで、業務の状況はメールなどを通して比較的把握できました。出産後は一転して、忙しさでPCを開くこともままならず、オンライン講座の受講も計画倒れに終わりました。育休中、ユニット恒例の蕎麦ランチ会に誘ってもらい、生後3か月の娘を連れて参加し、メンバーと久しぶりに交流できたのは嬉しかったですね。

矢倉以前の部署でも今の部署でも、妻の出産に際しての休暇の取得や、育児のための早めの退勤について上司の理解があり、とても有り難く感じています。妻は数カ月後に職場復帰を検討していて、今は保育園を探しているところです。希望に合う保育園の入園枠を見付けるのはなかなか大変ですね。JBICで提携している保育園もあるので候補の一つにしています。深谷さんもお子さんが生まれる前から保育園の見学をしたのですか。

深谷いくつか見学に訪れたのですが、認可保育園はやはり競争率が高く、結果的に、認可外である認証保育園に入れました。矢倉さんは今、保育園を探している最中で、今後の両立生活をまだ具体的にイメージしにくいかもしれませんが、できれば復帰の1~2か月前から、復帰後を想定した生活リズムを家庭内で作り上げておくと、よりスムーズだと思いますよ。

限られた時間の有効な使い方と
業務状況のこまめなシェアを意識

深谷私は職場復帰に際して、時短を活用しやすいバックオフィス部門に異動し、朝に「時短」を取って1時間遅く出社しています。JBICでは時短の取り方を各自が事情に合わせて柔軟に選べるのが良いですよね。部署ではコンプライアンス関連の研修などの企画・運営に加えて、事案発生時に対処や再発防止を図る業務を担っています。ユニット内には子育て中の同僚も多く、育児の悩みを共有しやすい雰囲気で励まされます。楠さんは育休前と同じ部署に復帰したんですよね。

そうなんです。子供が8か月のときに復帰し、1歳になるまでは、時短に加えて1日1時間の育児休暇を利用して早めに帰宅していました。今は朝30分と夕方90分の時短を取り、子供の発熱時などは「看護休暇」を使うこともあります。出融資担当部門の業務職として、様々な案件や業界の動向に触れられることは刺激的で、職場復帰できて良かったと思う毎日です。以前は仕事で常に100点を目指していましたが、今は70~80%の段階でも、できたところまでを上司や同僚にシェアし、不在中をカバーしてもらっています。家庭でも完璧を目指すことはやめて、できることをできる範囲でやろうと夫婦で協力し合っています。

矢倉育児と仕事をこれからどう両立するかは、わが家でも差し迫った話題なので参考になります。始めてみないと見えない部分はあるものの、制度面でも職場の理解の面でも、JBICには両立できる環境が整っているので、なんとかやっていけそうな気はしています。今所属しているリスク管理部の仕事は、銀行全体のことが把握でき、金融面での知識習得にもつながるのでやりがいを感じています。子供が生まれてからは一日が過ぎるのがあっという間で、時間を有効に使うことへの意識が強まりました。

深谷切り替えが大事ですよね。私自身の変化としては、言葉がまだ通じない子供と日々向きあう中で、ものごとへの寛容度が高まった気がします。仕事で難しい問題に直面しても、「言葉を使って解決を図れるだけで有り難い」と、前向きな気持ちに(笑)。この先、子供がある程度大きくなれば、海外出張もこなしながら案件発掘や案件形成に再び関与したいですね。

勤務時間の短縮(時短)

子供が小学校3年生まで、勤務時間を短縮して勤務できる制度。育児や保育園への送迎などに合わせた働き方ができます。

看護休暇

子供の病気やけがの看護のため、子供が一人の場合は1年度に5日以内、子供が二人以上の場合は1年度に10日以内、休暇(1日または分単位)を取得できます。

頼ること、頼られることを大切に
構え過ぎずライフイベントと両立を

矢倉夫婦二人ともJBICで働いていることを活かして、今後は例えば、片方がバックオフィス部門に配属になる場合は、もう一人は出融資担当部門を希望するなど、二人でうまく協力しながらキャリアを築いていければと思います。留学や海外勤務にも機会があればぜひ挑戦したいですね。

深谷これから社会に出る人に伝えたいのは、ライフイベントに限らず大変なときは周りに頼って構わないし、むしろ無理して行き詰まるよりも、早めに頼ったほうが良いということ。その分は別の機会にお返しすれば良く、長いキャリアの中では、頼るときも、頼られるときもあって自然なのだと思います。

その言葉は私にもしみます。これまで心のどこかで、制度を使わせてもらうからには、限られた時間の中でもそれに見合った成果を出さなければ、と気負う気持ちがありました。でも今はフルパワーで働けないのは時期的に仕方がなく、この先、他の人が育休や時短を使う場面になったときにお返しすればいいんですね。気持ちが少し楽になりました。時間の制約がある中でも可能性に制限をかけずに色々な業務に取り組んで、将来子供に「お母さんはこんな仕事をしているんだよ」と話せる日が今から楽しみです。

矢倉日々の業務においても、制度の利用に関しても、年次が若いからと特別視されることはなく、一職員として対等に扱ってもらえることもJBICの魅力の一つだと思います。そして、ライフイベントなどで時間的制約が生じた場合でも、その中で変わらずやりがいを得られるJBICの仕事そのものの意義の大きさも、両立に励む一つの支えになっていると感じます。

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